近年、地域ごとに個性豊かな味わいを持つ『クラフトビール』が注目を集めています。
その中でも、岐阜のクラフトビールは、味わいだけでなく、作り手たちの物語まで楽しめる特別な存在です。
岐阜県は、豊かな自然に恵まれ、地域を心から愛する造り手たちが集まっています。
「誰が、どこで、どんな想いで」ビールを醸しているのかを知ると、一杯のビールがぐっと深く、より美味しく感じられるもの。
ビール好きの方はもちろん、これからクラフトビールをもっと知りたいという方にも、きっと新しい発見があるはずです。
ここからは、そんな“味の物語”を紡ぐ岐阜のクラフトビールの世界を、ご紹介していきます。
目次
1.クラフトビールブームと地域のこだわり
2.岐阜のおすすめクラフトビール醸造所3選
3.クラフトビールに込められたストーリー
4.岐阜のクラフトビールを楽しめるお店&購入スポット
5.まとめ
1.クラフトビールブームと地域のこだわり
ここ数年、日本各地でクラフトビールが注目されるようになりました。
大手メーカーのビールと違い、少量生産・地域密着型のスタイルをとるクラフトビールは、その土地ならではの素材や水、作り手の想いが詰まった、まさに『飲む物語』とも言える存在です。
岐阜県でも、地元の果物やお米、はちみつなどを使った個性豊かなクラフトビールが次々に誕生しています。
なかには、地域の伝統や文化を取り入れたラベルや、地元のイベントと連動して開発された商品も。
クラフトビールがただのおしゃれな飲み物だけではなく、地域と人とをつなぐアイコンとして根付き始めている。それが今の岐阜の面白さです。
2.岐阜のおすすめクラフトビール醸造所3選
①農LAND BEER(岐阜県白川町)
②8KNOT(岐阜県美濃加茂市)
③カマドブリュワリー(岐阜県瑞浪市)
①農LAND BEER(岐阜県白川町)
岐阜の山あいにある白川町。
森が近くて、空気が澄んでて、ふと立ち止まりたくなるような場所。そんな自然のまんなかで「NOHLAND BEER」は生まれました。
「森の醸造所」っていうコンセプトも素敵で、ただビールをつくるだけではなくて、森の香りや空気感まで一緒に届けたいという想いが込められているそう。
地元のクロモジという和製ハーブを使って香りづけしたビールがあったりと、飲んだ瞬間に森の中にいるような感覚になります。
作っているのは、もともとデザインの仕事をしていたという代表さん。
「ただ消費されるものじゃなくて、人と人とのつながりをつくれるビールを」という考え方で、醸造所も地域の人がふらっと立ち寄れるようなあたたかい雰囲気。
気取らず、でもちゃんと特別。
NOHLAND BEERは、そんなふうに暮らしのそばに寄り添ってくれるビールかもしれません。
▼詳しくはNOHLAND BEER公式サイトをご覧ください▼
参考URL:https://nohlandbeer.com/
②8KNOT(岐阜県美濃加茂市)
岐阜県・美濃加茂市。
木曽川が流れる穏やかなまちに、小さなクラフトビールの醸造所があります。名前は「MINOKAMO BEER(みのかもビール)」。
作っているのは、なんと現消防士の仙田さん。命と向き合う現場にいるからこそ、「日常の何気ない幸せ」を大切にしたいという想いでこの道を選んだそうです。
MINOKAMO BEERの魅力は、岐阜県美濃加茂市産の素材や季節を感じるビールたち。
たとえば、美濃加茂の柿を使ったり、身近な果物やお米を取り入れたり。味はもちろん、「このまちの風景や暮らし」がそっと詰まっていて、飲んだあとにふっと誰かに話したくなる、そんなビールなんです。
仙田さんのスタンスもすごく温かく、「ただ売るためのビールじゃなくて、人と人がつながるきっかけになったらうれしい」と話していました。
地元の農家さんやお店とコラボしたり、イベントにも積極的に出たりして、町を巻き込んだ面白いことを次々に仕掛けています。
暮らしの中にそっと寄り添ってくれる、優しくてあたたかいビール。
MINOKAMO BEERは、そんな存在です。
▼詳しくはMINOKAMO BEER公式サイトをご覧ください▼
参考URL:https://o-temoto.com/akiko-kobayashi/minokamobeer/
③カマドブリュワリー(岐阜県瑞浪市)
岐阜県瑞浪市釜戸町。
こののどかな町に、ちょっとユニークなクラフトビールの醸造所があります。
その名も「カマドブリュワリー」。
ここでは、岐阜県産の素材をふんだんに使ったビールが日々生まれています。
たとえば、地元の椎茸や鮎のだし、もみじの葉っぱ、さらには御神木の杉の香りを取り入れたビールなど、個性的なラインナップが魅力です 。
醸造を手がけるのは、クラフトビール界で長年活躍してきた丹羽智さん。
彼は、国内初のハイアルコールビールや自然酵母を使用したビールづくりの先駆者として知られています 。
また、カマドブリュワリーの社長である東恵理子さんは、釜戸町出身。
彼女は、地元の魅力を再発見し、クラフトビールを通じて地域を盛り上げたいという想いから、醸造所を立ち上げました 。
ビールの名前やラベルにも、瑞浪市への愛情が感じられます。
たとえば、「Yatto Came Ale(やっとかめエール)」は、この地方の方言で「久しぶり」という意味。
人と人との再会を祝う気持ちが込められています 。
カマドブリュワリーでは、ビールを通じて地域の人々とつながり、地元の文化や風景を感じられるような体験を提供しています。
まさに、地元の素材と想いが詰まった一杯です。
▼詳しくはカマドブリュワリー公式サイトをご覧ください▼
参考URL:https://camado.jp/
3. クラフトビールに込められたストーリー
クラフトビールには、作り手の人生やその土地の風景、そして地域への想いが詰まっています。
岐阜県内で造られるビールも、どれも個性豊かでありながら、“地元とつながる”という深いテーマを共有しています。
山あいの町で森と共に醸されるビール。
小さな台所から生まれる、暮らしに寄り添うビール。
伝統工芸のまちから発信される、文化と融合するビール。
それぞれがまるで“町のストーリーテラー”のように、岐阜の魅力を語りかけてきます。
共通しているのは、「ただの飲み物」ではなく、「人と土地の関係性を育む存在」としてビールをとらえていること。
飲むことでその場所を想い、誰かと語りたくなり、次はその土地に足を運んでみたくなる。
そんな余白と余韻をもったビールが、岐阜にはたくさんあります。
クラフトビールは、“味わう”だけじゃなく“感じる”もの。
岐阜のビールたちは、それぞれのまちの景色や暮らしを映し出してくれます。
4. 岐阜のクラフトビールを楽しめるお店&購入スポット
クラフトビールは、飲む場所やその時の空気もいっしょに楽しむもの。
岐阜県内には、そんな“体験ごと味わえる”スポットがいくつもあります。
たとえば、まち歩きと一緒に楽しむなら、岐阜市の柳ヶ瀬エリア。
古い商店街をリノベーションしたおしゃれなバルやカフェが点在していて、地元のクラフトビールを扱うお店にも出会えます。昼間は雑貨を探したりカフェでのんびり、夕方からはビール片手にローカルな夜を楽しむのもおすすめです。
中津川や高山などの観光地では、地元のクラフトビールが置かれた旅館や道の駅も。ドライブや温泉と一緒に楽しめば、ぐっと旅の記憶に残る時間に。
また、岐阜駅や名鉄岐阜駅周辺のクラフトビール専門店や立ち飲み屋でも、県内各地のブルワリーの味をちょっとずつ試せる場所があります。電車旅のついでに、ふらっと立ち寄って飲み比べなんてのも楽しいかも。
買って帰りたい人には、一部の道の駅やセレクトショップ、県内のスーパーでも取り扱いあり。最近では、地元食材と一緒にクラフトビールをセット販売しているギフト商品も人気です。
「飲みに行く」もよし、「旅先で出会う」もよし、「家でゆっくり味わう」もよし。
岐阜のクラフトビールは、いろんな場所やスタイルで楽しめるのが魅力です。
5. まとめ 〜岐阜で、クラフトビールと出会う旅へ〜
クラフトビールは、ただ味わうだけのものじゃなくて、
その土地の風や空気、そこに暮らす人の想いまでも、ぎゅっと詰め込まれた一杯です。
岐阜県には、自然と人がつながる山あいの町、文化やものづくりが息づくまち、
そして日々の暮らしの中から生まれるあたたかいストーリーを持ったビールたちがあります。
どのビールにも、作り手のまなざしと、その土地を大切にする気持ちが込められていて、
飲むたびに「また訪れたい場所」がひとつ、心に増えていくかもしれません。
旅先で出会うのも、イベントで手に取るのも、家でゆっくり楽しむのも、どれも素敵な選択です。
あなたの「お気に入りの一本」が、岐阜で見つかりますように。
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